犬服のスカート丈を長くしたいときは? 13-002の型紙補正をイラストで紹介
犬服のスカートを伸ばしたら身頃と合わない。その原因と、脇の長さを保って背中側の裾を伸ばす考え方を、13-002の図で紹介。裁断前の確認や試作のポイントも解説します。

犬服を作るとき、「胴回りは合いそうだけれど、背中側のスカートをもう少し長くしたい」と思うことはありませんか。
13-002「バックリボンフリルドッグワンピース」は、後ろスカートと身頃を脇で縫い合わせます。裾を長くするときは、この縫い合わせる部分の長さを保つのがポイントです。
この記事では、13-002の後ろスカートを例に、伸ばす位置と裁断前の確認方法を紹介します。首回りや前足まわりなどは合っていて、背中側の裾だけを長くしたい場合の考え方です。
裾だけを長くしたい? 体型に合わせたい?
最初に、どこが足りないのかを分けて考えましょう。
着たときの位置は合っていて、裾だけ短い場合
首元・前足まわり・身頃の位置は合っているけれど、お尻側をもう少し覆いたい。この場合は、後ろスカートの裾を伸ばす方法を検討できます。
胴が長く、身頃や肩紐の位置も合わない場合
スカートだけを長くしても、身頃や肩紐の位置は変わりません。前足まわりが引っ張られる、お腹側が短いなど、ほかの部分にも合わないところがある場合は、身頃や肩紐も含めた補正が必要かを確認します。
背丈の差をそのまま全部スカートに足すと、スカート部分だけが長いバランスになります。まずは不要な布で試作し、どの位置を変えたいのかを見てください。
スカートの脇まで伸ばすと、身頃と合わなくなります
後ろスカートの型紙を見ると、身頃と縫い合わせる短い脇の辺と、その先から背中中央へ続く丸い裾があります。
スカートを長くするつもりで脇の辺まで伸ばしてしまうと、元のままの身頃に対して、スカート側の縫う区間が長くなります。縫い始めを合わせても、縫い終わりがそろわない原因になります。

ここで確かめるのは、布を切る外側の線ではなく、実際に縫う線の長さです。13-002は縫い代付きの型紙なので、縫い代や折り返し分を含めた布端だけで判断しないようにします。
背中側の裾を伸ばす、型紙の直し方
元の型紙は残しておき、後ろスカートを別の紙に写してから調整すると、変更前の形と比べられます。
1.脇と上端の形を残す

身頃と縫い合わせる脇の縫い線と、ゴムを通す上端は元の位置・形を保ちます。最初の図では、内側の青線が長さを変えない部分です。
図の黒実線は元の裁断線、灰色の破線は元の縫い線・折り位置です。説明に使わない文字や印は省略しているため、実際の作業ではお手元の型紙の表示を残してください。
2.「わ」のある背中中央で、足したい丈を決める

「わ」は、生地を折った折り山に合わせる辺です。後ろスカートでは、この辺が背中中央になります。
試作で確認した希望の丈に合わせて、背中中央側の裾に紙を足します。型紙全体を拡大するのではなく、必要な裾の部分を描き足します。
3.元の脇から、新しい裾へカーブをつなぐ

脇の縫い線と元の裾の仕上がり線がつながる位置は動かさず、そこから背中中央の新しい裾へ、なだらかな線を引きます。最初の図では、下側の灰色の破線が元の裾の仕上がり線、赤線が延長後の仕上がり線の例です。赤線をそのまま裁断線にはしません。
背中中央の「わ」に向かう最後の部分は、折り山に直角につながるように整えます。生地を開いたとき、中央だけが尖ったり、へこんだりするのを防ぐためです。
4.裾の折り返し分を整える

新しい裾は、仕上がりの線と裁断する線を区別して描き直します。公式の作り方では裾を5mmの三つ折りにするため、折り返しに使う分は合計1cmです。
赤線にあたる新しい仕上がり線を決めたら、その外側に折り返し分1cmを付けて、新しい裁断線を描きます。元の型紙は縫い代込みなので、元の裁断線にさらに1cmを足して二重にしないよう注意してください。青い脇の縫い線は保ち、脇の裾側の裁断線は三つ折りした状態に合わせて整えます。
本番の布を切る前に確認すること

- 身頃と縫い合わせる脇の縫い線が、元の長さのままか。
- 上端の形、ゴム通し部分、合印を変えていないか。
- 「わ」で左右を開いたときに、裾が自然につながるか。
- 裾を三つ折りにした状態で、脇の縫い終わりが身頃と合うか。
確認できたら、不要な布で試作します。丈を多く足すほど裾のカーブや広がり方も変わるので、立ったときだけでなく、歩く・座るといった動きでも裾が邪魔にならないか、お腹側や排泄時にかからないかを見てください。
丈を伸ばすと、商品ページにある元の用尺では生地が足りなくなることもあります。直した型紙を生地幅に並べ、必要な長さを確かめてから本番の布を用意しましょう。
すでに裁断して、身頃と合わなくなったら
余っている部分をすぐに切り落とさず、まず元の型紙を重ねて、どこを伸ばしたか確認します。縫い代や折り返し方の違いでも、見かけの長さがずれることがあります。
直し方に迷ったら、元の型紙と布を重ねた写真、合わない箇所の写真、使用サイズと伸ばした長さを添えてご相談ください。写真はパーツ全体が入るように撮ると、どの辺を変えたか確認しやすくなります。
裁断済みの形や縫い進めた段階によって、ほどいて調整できる場合と、パーツを裁ち直す必要がある場合があります。
13-002の型紙と作り方
今回紹介したのは、13-002「バックリボンフリルドッグワンピース」の後ろスカートです。ほかの型紙ではパーツのつながり方が異なるため、同じ位置を伸ばせるとは限りません。
[product:13-002]
縫い合わせる順番やゴムの通し方は、バックリボンフリルドッグワンピースの作り方をご覧ください。身頃とスカートの接合は、工程5で紹介しています。
裾だけを長くする場合は、つながる脇を残して、背中中央側で丈を足すところから。体型に合わせて直したい場合は、試着した状態で身頃や肩紐の位置も一緒に確認しましょう。