大人服におすすめの生地は?ワンピース・ブラウス・パンツ別の選び方
手作りの大人服に使う生地を、ワンピース・ブラウス・パンツ・スカート別に紹介。綿ポリハーフダンガリー、ダンガリー、ブロード、ドライギャバストレッチの違いを、作品写真と一緒に解説します。
大人服を手作りするとき、生地は作りたい服の形と、仕上がりの好みから選ぶと絞りやすくなります。ふんわりしたブラウスと、ハリのあるパンツでは、使いやすい生地も違います。
生地のマルイシで選ぶなら、薄手でしなやかな服には綿ポリハーフダンガリー、ほどよいハリを出したい服には綿ポリダンガリー、落ち感のあるきれいめの服にはドライギャバストレッチをおすすめします。
ここでは、当店で扱う生地を中心に、ワンピース・ブラウス・パンツ・スカートに合う選び方を紹介します。実際の作品写真も、生地を決める参考にしてみてください。
大人服の生地は、作りたい形と仕上がりで選ぶ
先に型紙が決まっている方は、型紙や洋裁本に書かれた推奨生地を確認してください。同じワンピースでも、ギャザーをたっぷり寄せる形と、すっきりした形では、生地に求める厚みやハリが変わります。
まだ生地が決まらない場合は、次の3つを目安にしてみてください。
- 薄手でしなやかに仕上げたい:綿ポリハーフダンガリー6600
- ほどよいハリのある形にしたい:綿ポリダンガリー4500
- 落ち感のあるきれいめの服にしたい:ドライギャバストレッチ2002
シャツやブラウス用に、やや薄手でほどよいハリのある生地を探しているなら、綿ポリブロード8300も候補です。
この4種類は、優劣よりも仕上がりの違いで選ぶ生地です。薄さだけで決めず、作りたい服に近い作品例と一緒に見比べてみてください。
ワンピースにおすすめの生地
ギャザーを寄せるワンピースなら、ハーフダンガリー
ウエストや袖にギャザーを入れるワンピースには、綿ポリハーフダンガリー6600をおすすめします。
定番の4500より薄手でしなやかで、ギャザーを寄せやすい生地です。ほどよい落ち感があり、やわらかい雰囲気に仕上げたいときに選びやすいと思います。
綿ポリハーフダンガリー6600・アラビアンブルーを使った親子のワンピース。
[product:6600]
きれいめのワンピースなら、ドライギャバストレッチ
上品な光沢感と落ち感が欲しいなら、ドライギャバストレッチ2002をおすすめします。さらりとした肌触りで、タテとヨコの2方向に程よく伸びる生地です。
厚みは約0.46mmの普通地。落ち感がありながらコシもあり、秋冬の大人服にも使いやすい一枚です。
ハーフダンガリーの薄手でしなやかな風合いと、2002の落ち感のある風合い。どちらが作りたい服に近いか、写真で見比べてみてください。
ドライギャバストレッチ2002・濃ネイビーを使用したワンピース。使用しているのは無地部分です。
[product:2002]
ブラウス・シャツにおすすめの生地
フリルやギャザーのあるブラウスなら、ハーフダンガリー
袖をふんわりさせたり、衿にフリルを付けたりするブラウスにも、6600のしなやかさが向いています。布を寄せる部分が多い形は、生地の厚みやハリでボリュームが変わるため、型紙の作例に近い生地感から選んでみてください。
柄を入れたい方には、ハーフダンガリーのストライプ6610、ギンガムチェック6620もあります。まず欲しい生地感を決めてから、無地か柄物かを選ぶと探しやすくなります。
ほどよいハリのあるシャツなら、綿ポリブロード
綿ポリブロード8300は、やや薄手でほどよいハリのある生地です。さらっとした風合いで、シャツやブラウスの作品例もあります。
シワになりにくく、水通し不要と案内している生地なので、作る前の準備や洗濯後の扱いやすさも重視したい方におすすめです。
綿ポリブロード8300・#119ペールグレーの半袖シャツ。
[product:8300]
パンツ・スカートにおすすめの生地
ハリのある普段着パンツなら、綿ポリダンガリー
カジュアルなパンツにほどよいハリを出したいなら、綿ポリダンガリー4500をおすすめします。6600よりしっかりした風合いで、裁断やミシンのときに布が逃げにくいところも特徴です。
一方で、とてもやわらかく落ちる仕上がりを求める場合は、4500のハリがイメージと違うこともあります。パンツという用途だけでなく、形を出したいのか、やわらかく落としたいのかまで考えると選びやすいです。
綿ポリダンガリー4500・#220ミッドナイトを使ったパンツ。
[product:4500]
落ち感と着やすさを求めるパンツなら、2002
きれいめのパンツには、先ほど紹介したドライギャバストレッチ2002がおすすめです。落ち感に加えて程よい伸縮性があるので、見た目と着やすさの両方を考えて選びたい方に向いています。
ただし、伸びる生地でも型紙のゆとりやサイズ選びは必要です。型紙に生地の伸縮性の指定がある場合は、その条件を確認してください。
スカートは、広がり方の好みから選ぶ
ギャザーを寄せてしなやかに仕上げたいなら6600、ハリのある形が好きなら4500、落ち感のあるきれいめの雰囲気なら2002が候補です。
同じギャザースカートでも、生地が変わると広がり方が変わります。使う生地の量も関係するので、近い型紙の作品例を見ると、より具体的に想像できます。
買う前に確認したい、厚み・透け感・シワ・伸縮性
厚みと透け感は、別々に確認する
薄手の生地を選ぶときも、厚みの数字だけで透けにくさを判断しないようにしてください。色や織り方、光の当たり方によって見え方が変わります。
特に白や淡い色のパンツ・スカートは、下着の透けが気になる部分です。商品ページの説明を確認し、不安ならサンプルを取り寄せて、明るい場所で下に重ねるものと一緒に見てみてください。
白い服を作る方は、白い服に使いやすい、透けにくい生地の選び方も参考にどうぞ。
シワへの強さと、お手入れ方法を確認する
洗濯する機会の多い普段着には、洗濯後のシワや乾かし方も選ぶポイントになります。「綿ポリだから全部同じ」と考えず、生地ごとの説明を確認してください。
水通しも同様です。4500と8300は水通し不要と案内していますが、ほかの生地や、組み合わせる布まで不要になるわけではありません。
ニット用・布帛用の型紙を取り違えない
Tシャツや体に沿う服など、伸びを前提にした型紙では、指定されたニット生地や伸縮性を確認します。ここで紹介した生地を、どの型紙にも置き換えられるわけではありません。
2002にはストレッチがありますが、ニット用型紙の指定を満たすとは限りません。必要な伸び方が分からないときは、型紙の案内を確認してから生地を選んでください。
初めて大人服を作るなら、作例に近い生地から
縫いやすさを考えると、ほどよいハリがあり、滑りにくい生地は扱いやすい候補になります。ただ、縫いやすいという理由だけで、薄手ブラウスの型紙にしっかりした生地を選ぶと、仕上がりが変わってしまいます。
初めての一着は、まず型紙の推奨生地や作例に近いものから。詳しくは型紙の生地選び|まず作品例に近い布で作る理由で紹介しています。
必要な長さは、服のサイズとデザイン、生地幅によって違います。型紙に書かれた用尺と、購入する生地の幅を照らし合わせてください。チェックやストライプの柄合わせが必要な場合は、その分の余裕も確認しておきましょう。
実際の作品例から、作りたい大人服を探す
「ワンピースを作りたいけれど、まだ生地は決まらない」という方は、写真から探す方法もおすすめです。好きな形を見つけたら、使われている生地の商品ページで、厚みや風合いを確認できます。
生地をまとめて比べたい方は、大人服におすすめの生地一覧をご覧ください。
迷ったら、作りたい服の写真と「もう少しハリを出したい」「やわらかく仕上げたい」といった希望を添えてご相談ください。形だけでは伝わりにくい仕上がりの好みも、一緒に考えながら生地をご案内します。