水通しが面倒。できれば届いた生地をすぐ裁断したい。でも、洗った後のシワや縮みは気になる。
そんな方に向けて、生地のマルイシで扱っている生地を、実際に水通しせずに洗濯・乾燥して比べた記事です。
最初に大事なことを言うと、水通しは「やらないと洋裁してはいけない儀式」ではありません。縮み、色落ち、洗った後の風合い変化を先に見ておくためのリスク管理です。
このページでは、特に「水通し不要で使いやすい生地」「洗濯後にシワが残りにくい生地」を見たい方のために、写真付きで結果を残しています。
この記事の結論
- 入園グッズ、エプロン、小物など、毎日洗いたいものは綿ポリ系がかなり扱いやすいです。
- 綿100%のブロードやシーチングは、シワや風合いの変化も作品の雰囲気として楽しむ生地です。
- 濃色と白を合わせるとき、販売用、大切なプレゼント、ぴったりサイズの服は、端切れチェックや水通しをした方が安心です。
そもそも「水通しって本当に必要?」という考え方は、水通しは本当に必要?初心者さんは、怖がりすぎなくて大丈夫です にまとめました。先に水通し不要の生地を探したい方は、水通し不要の生地一覧もご覧ください。
なお、このテストは当店で扱っている生地での確認です。同じ「ブロード」「シーチング」でも、他店の生地や素材、染色、加工、洗濯条件によって結果は変わります。心配な場合は、端切れで試してから本番に進むと安心です。
結果早見表
細かい写真を見る前に、ざっくり結果だけ見るとこんな感じです。
| 生地 |
水通し |
洗濯・乾燥後の見え方 |
向いているもの |
| 綿ポリダンガリー |
不要 |
シワが残りにくく、形も安定しやすい |
入園入学グッズ、エプロン、パンツ、小物 |
| 綿ポリポプリン |
不要 |
薄手でも比較的シワが少ない |
シャツ、ブラウス、巾着、小物 |
| 綿ポリハーフダンガリー |
不要 |
やわらかめで、服にも使いやすい |
子ども服、大人服、ドール服、ギャザーのあるもの |
| ナイロンウェザー系 |
不要 |
乾きやすく、シワも残りにくい |
バッグ、羽織り、軽いアウター、小物 |
| コットンブロード |
商品により確認 |
綿らしい自然なシワが出る |
シャツ、ブラウス、ワンピース |
| コットンシーチング |
商品により確認 |
シワや風合い変化が出やすい |
試作、雑貨、自然な風合いを出したいもの |
今回出てきた生地・近い現行品
記事内で比較している生地、または現在販売中の近い商品をカードでまとめました。洗濯後の見え方は写真を参考にしつつ、商品ページでは厚み・用途・水通し表示も確認してください。
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さっそく洗濯してみよう
ここからは、実際に洗って乾かしたときの写真です。アイロンで整える前の状態を見ると、日常使いでどれくらいラクかがわかりやすいです。
洗濯・乾燥後の結果
綿ポリダンガリーのシワへの強さと水通し
綿ポリダンガリーは、水通し不要で使いやすく、洗濯後もシワが残りにくい定番です。入園入学グッズやエプロンのように、何度も洗うものには特に向いています。
綿ポリポプリンのシワへの強さと水通し
綿ポリポプリンは、やや薄手で軽いものを作りたいときに使いやすい生地です。シャツ、ブラウス、巾着、小物などで、薄さと扱いやすさを両立したいときに候補になります。
綿ポリハーフダンガリーのシワへの強さと水通し
綿ポリハーフダンガリーは、定番の綿ポリダンガリーより少し薄手でやわらかい生地です。ギャザーや細かなパーツにも使いやすく、子ども服、大人服、ドール服にも選ばれています。
ナイロンウェザー系のシワへの強さと水通し
ナイロン系の生地は、軽さ、乾きやすさ、シワの残りにくさが魅力です。現行品では、タスランナイロンウェザーなど、風合いの近いナイロンウェザー系の商品を確認してください。
コットンブロードのシワへの強さと水通し
コットンブロードは、綿らしい自然なシワや風合いが出ます。きれいめに仕上げたい服なら、水通しやアイロンを前提にすると安心です。一方で、綿100%らしい雰囲気を楽しみたい作品にはよく合います。
コットンシーチングのシワへの強さと水通し
コットンシーチングは、シワや風合いの変化が出やすい生地です。試作、雑貨、自然な雰囲気を出したい作品には使いやすい一方で、シワを少なくしたい用途では綿ポリ系の方がラクです。
シワに弱い生地がダメ、という話ではありません
シワになりやすい生地がダメ、ということではありません。僕自身、縮みやすくシワになりやすいリネンシャツの、あの何とも言えない発色や風合いが好きです。
自分が使いたい生地を使うのが一番です。
ただ、毎朝アイロンするのが大変なもの、子どもが毎日使うもの、洗濯の回数が多いものは、最初からシワに強い生地を選ぶとかなりラクです。入園グッズは、やっぱり綿ポリで作ってよかったなと思います。
水通しする・しないも、生地選びと同じで、作品によって決めれば大丈夫です。きっちりサイズの服や濃色の組み合わせは確認する。小物や入園グッズ、水通し不要と案内している生地なら、怖がりすぎずに作り始める。
そのくらいの使い分けで、ソーイングはもっと気軽に楽しめると思います。
水通し不要の生地を先に探したい方へ
商品ページで水通し不要と案内している布地は、水通し不要の生地一覧にまとめています。綿ポリ、帆布、キルト、ナイロンなど、作りたいものに合わせて選べます。
「そもそも水通しは絶対に必要なの?」という話は、水通しは本当に必要?初心者さんは、怖がりすぎなくて大丈夫です で、もう少し考え方寄りに書いています。
このページが、生地選びと作り始めるハードルを少し下げるきっかけになればうれしいです。
何か作ったら @maruishi または #生地のマルイシ で教えてくださいね。