犬服に向いている生地の選び方
犬服のことはお客様の方が詳しいかもしれません。生地屋として、布帛の犬服に合いそうな生地を一緒に見ていきます。
生地のマルイシ、店長の石井です。
犬服づくりの生地について、マルイシの生地屋目線で一緒に見ていきます。
先に正直に言うと、うちは犬服の専門店ではありません。生地屋です。生地の厚み、ハリ、やわらかさ、シワへの強さ、洗いやすさはかなり見てきました。
でも、犬服そのもののこと、ワンちゃんの体型や動きやすさ、いつもの着心地については、お客様の方が詳しいことも多いと思っています。毎日見ている人が、いちばん分かっているところです。
なのでこの記事は、「犬服にはこれが正解です」という話ではありません。生地屋として見ると、マルイシの犬服型紙には「たぶんこのあたりの生地が合うんじゃないかな」という候補を紹介する記事です。
最終的には、商品ページの厚み、色、作例、そしてワンちゃんの体型や動きやすさを見ながら判断してもらえたらと思います。もし作ってみて「こっちの生地もいいよ」というものがあれば、ぜひ教えてください。今後、他のお客様への提案にもとても役立ちます。
生地のマルイシの犬服型紙 13-001 イージードッグシャツ と 13-002 バックリボンフリル ドッグワンピース は、ニットではなく布帛(ふはく)で作る前提の型紙です。
布帛というのは、Tシャツのような伸びるニットではなく、シャツ、ワンピース、小物などに使うような織物の生地です。ロックミシンがなくても作りやすい一方で、ニットのようには伸びないので、サイズや動きやすさは見ておきたいところです。
まず見てもらいやすいのは、綿ポリ ハーフダンガリー
最初に見てもらいやすいのは、綿ポリ ハーフダンガリーのシリーズです。
無地が 6600 綿ポリ ハーフダンガリー、ストライプが 6610 綿ポリ ハーフダンガリー ストライプ、ギンガムチェックが 6620 綿ポリ ハーフダンガリー ギンガムチェック です。
綿のやさしい肌ざわりと、ポリエステルのシワへの強さをあわせ持ったような生地です。ローンよりは少し厚手、オックスよりは薄手。ブロードに近い厚みですが、ブロードよりさらにしなやかでやわらかく感じる方が多いと思います。
夏の犬服や、フリル・ギャザーが入る犬服には、まずこのあたりから見てもらうのがよさそうです。13-002の商品ページにも、ハーフダンガリーでお客様が作られた作品を掲載しています。
綿ポリ ハーフダンガリー / 綿ポリ ハーフダンガリー ストライプ / 綿ポリ ハーフダンガリー ギンガムチェック
フリルやギャザーがあるなら、やわらかさを見たい
13-002 バックリボンフリル ドッグワンピースのように、背中リボンやフリルを見せたい時は、生地が硬すぎると形が立ちすぎることがあります。
もちろん、少し張りを出したい場合はそれもかわいいです。ただ、やわらかく自然にフリルを出したいなら、ハーフダンガリーくらいの薄さとしなやかさが使いやすいと思います。
小さな犬服は、人の服なら気にならない少しの厚みやハリも、首まわり、前足まわり、胴まわりで気になることがあります。ここは、作るサイズやワンちゃんの動き方に合わせて見てもらうのがいちばんです。
チェックなら、小さめ柄が入りやすい
チェック柄で作るなら、柄の大きさを見ます。
犬服はパーツが小さいので、大きな柄だと、どこを切り取るかで印象がかなり変わります。小さめのギンガムや細かなチェックは、小さなパーツにも柄が入りやすいです。
13-002の商品ページでは、6000-24のオリジナルチェック、4520の5mmギンガムチェックを使った作品例を掲載しています。どちらも、小さな犬服のパーツに柄が入りやすく、背中側を写真に撮った時にも雰囲気が出ます。
4520は1.5mm、3mm、5mm、12mmなど柄サイズがあります。犬服なら、小さめの柄ほどパーツに入りやすく、全体のバランスも取りやすいと思います。
綿ポリダンガリー ギンガムチェック / 綿ポリ ソフトダンガリー #24オリジナルチェック
秋冬やしっかりめなら、綿ポリダンガリーとソフトダンガリー
次に見てもらいたいのが、綿ポリダンガリーとソフトダンガリーのシリーズです。
ハーフダンガリーよりしっかりめで、秋冬にも使いやすい厚みです。色展開や柄展開が多いので、組み合わせを楽しみたい時にも選びやすいと思います。
4500 綿ポリダンガリー 無地、4510 綿ポリダンガリー ストライプ、4520 綿ポリダンガリー ギンガムチェック は、マルイシの定番です。
ソフトダンガリー系なら、6000-24 綿ポリ ソフトダンガリー #24オリジナルチェック、8000-18 綿ポリ ソフトダンガリー ピンストライプ、8000-29 綿ポリ ソフトダンガリー ウィンドウチェック も候補です。
ハーフダンガリーより少ししっかり見せたい、でも硬すぎる生地にはしたくない、という時に見てもらいやすいです。
綿ポリダンガリー 無地 / 綿ポリダンガリー ストライプ / 綿ポリダンガリー ギンガムチェック
綿ポリ ソフトダンガリー #24オリジナルチェック / 綿ポリ ソフトダンガリー ピンストライプ / 綿ポリ ソフトダンガリー ウィンドウチェック
シャツっぽく少しシャキッとさせるなら、綿ポリ ブロード
少しシャキッとさせたい時は、8300 綿ポリ ブロード も候補です。
水通し不要で使いやすく、ハーフダンガリーより少しハリがあります。13-001 イージードッグシャツのように、シャツっぽい雰囲気に寄せたい時に合いそうです。
ただ、ハリがあるぶん、体に沿わせたい部分では少し硬く感じることもあるかもしれません。サイズや動きやすさを見ながら使ってもらうのがよさそうです。
夏服っぽく爽やかにするなら、綿ポリ コードレーン
最後に、夏服っぽく爽やかに仕上げたい時は、綿ポリ コードレーン もよさそうです。
糸の太さを変えることで凹凸感があり、さらりとした肌ざわりと上品な雰囲気があります。シワにも強い生地です。
まだ犬服の作例はありませんが、きっと犬服にも合う生地だと思います。もしこの生地で犬服を作られたら、ぜひ店長石井に教えてください。商品ページや今後のご提案に、ぜひ活かさせていただきたいです。
花柄やドットも、柄の大きさを見ながら
花柄やドットも、犬服に使うとかわいいです。
13-002の商品ページでは、3255 Bブルーのような細かな花柄を使ったアレンジ例を掲載しています。小花柄は、背中リボンやフリルにも柄が入りやすく、犬服らしいかわいさを出しやすいです。
形を少ししっかり見せたい時は、7000 綿ポリ 織りドット のような少しハリのある生地も候補になります。
ただし、ハリのある生地は、首元・脇・お腹まわりで硬く感じることがあります。小さいサイズや、体に沿わせたい部分が多い犬服では、先に小さなパーツで縫い心地を見てもらうと安心です。
13-001と13-002で、少し見方を変える
| 型紙 | 生地屋として見る候補 |
|---|---|
| 13-001 イージードッグシャツ | シャツ寄りなので、厚すぎず動きやすい布。6600、6610、6620、6000-24、8300あたり。 |
| 13-002 バックリボンフリル ドッグワンピース | 背中リボン、フリル、ギャザーの出方を見る。やわらかく仕上げるなら6600/6620、少し形を出すなら4500/4520/7000あたり。 |
イージードッグシャツの型紙 / バックリボンフリル ドッグワンピースの型紙
布帛は伸びないので、サイズ確認は一緒に見たいところです
13-001、13-002は布帛で作れる犬服型紙です。ロックミシンがなくても作りやすい一方で、ニットのように伸びて体に沿うわけではありません。
首まわり、胴まわり、背丈だけでなく、前足まわり、お腹側の開き、座った時のゆとりも見てもらえると安心です。特にダックスのように胴が長い犬種や、胸まわりと背丈のバランスが標準サイズと違う場合は、余裕があれば薄い布などで一度形を見ると、本番の生地を決めやすいと思います。
型紙が届いたあと、布を切る前の確認は 型紙が届いたら、布を切る前にいっしょに確認したいこと にまとめています。サイズ、縫い代、地の目、用尺を先に見ておくと安心です。
気になる生地があれば、一緒に考えます
この記事は、あくまで生地屋としての提案です。
「この生地はどうですか」「うちの子にはこっちの方がよかったです」「この生地で作ったらかわいかったです」などがあれば、ぜひ教えてください。
LINE、InstagramのDM、チャット、メール、電話、どこからでも大丈夫です。いただいた声は、今後の商品ページや、他のお客様へのご提案にも活かしていきます。

