うちの綿ポリダンガリーが何に一番向いているかというと、間違いなくエプロンです。
これは、ただの売り文句ではありません。
当店はもともと、全国のエプロンメーカーさんにエプロン用の生地を卸していました。母の日になると、百貨店で1万円以上するエプロンがよく売れていた時代がありました。エプロンが、ちゃんと贈り物として成立していた時代です。
今となっては、少し信じられない話かもしれません。けれど当時は、良い生地で、きちんと縫われたエプロンには、それだけの価値がありました。毎日使うものだからこそ、少し良いものを贈る。そういう感覚が、まだ普通に残っていたのだと思います。
やがて国内のエプロンメーカーさんは生産を海外へ移し、それに伴って生地も海外へ移っていきました。話はそこで終わり、と言いたいところですが、実は終わっていません。
なぜなら、エプロンというもの自体は、今もまったく古くなっていないからです。
エプロンは、思っているより過酷な布です
料理をする。掃除をする。子どもの世話をする。仕事で使う。庭に出る。ちょっとした作業をする。
エプロンは、生活のかなり近い場所にあります。服ほど気取ったものではないのに、服以上に汚れる。毎日のように洗われる。引っかけられる。畳まれる。時にはそのまま外にも出る。
よく考えると、なかなか過酷な布です。
だからエプロンの生地には、意外といろいろなことが求められます。
- 洗ってすぐ乾いてほしい
- シワになりにくくあってほしい
- 丈夫であってほしい
- でも、ゴワゴワしすぎないでほしい
- いかにも化繊です、という顔もしないでほしい
- 家庭用ミシンでも縫いやすくあってほしい
要求が多いのです。
だから、綿ポリダンガリーはエプロンに向いています
その点、綿ポリダンガリーはかなりエプロン向きです。
綿のような自然な見た目がありながら、ポリエステルの扱いやすさがある。水通しはいらない。シワに強い。乾きやすい。家庭用ミシンでも縫いやすい。
つまり、作る人にも、使う人にも、あまり無理をさせない生地です。これはけっこう大事なことです。
布には、見た瞬間に「かわいい」と思わせる力も必要です。でも、エプロンの場合はそれだけでは足りません。かわいいけれど洗うたびにシワシワになる。雰囲気はいいけれど乾きにくい。丈夫だけれど重い。そうなると、だんだん出番が減っていきます。
エプロンは、飾っておくものではありません。使われて、洗われて、また使われるものです。
だからこそ、扱いやすさは見た目と同じくらい大事です。いや、使い続けるうちには見た目以上に大事になってくるかもしれません。
- 水通し不要で、届いたらすぐ裁断しやすい
- 洗濯後のシワが出にくく、普段使いしやすい
- ほどよいハリがあり、エプロンの形がきれいに出やすい
- 厚すぎず、家庭用ミシンでも縫いやすい
- 無地・ストライプ・ギンガムなど、作りたい雰囲気に合わせやすい
昔、百貨店で売られていた高級エプロンの裏側にあった生地。その流れにある生地を、今は自分で選んで、自分で縫うことができます。
これは少し寂しい話でもあります。国内のメーカーさんが減り、売り場も変わり、エプロンというものの立ち位置も変わりました。
でも同時に、かなり面白いことでもあります。
かつてメーカーが作っていたものを、今は家庭のミシンで、自分の好きな色で、自分の暮らしに合う形にできる。
毎日使えて、洗いやすくて、シワになりにくくて、きちんと見える。派手なことは言いません。でも、エプロンに必要なことを、かなりちゃんと満たしている生地だと思っています。
綿ポリ生地で作ったエプロンの作品例
同じ綿ポリでも、無地、ストライプ、ギンガム、コードレーンで雰囲気はかなり変わります。親子おそろい、子ども用、作業用、すっきりした大人用まで、形にすると生地の表情がよく分かります。
ほかのエプロン作品例も見たい方は、エプロンの作品例にもまとめています。
エプロン作りに使いやすい生地
まず中心になるのは、定番の綿ポリダンガリーです。無地で作ると落ち着いた普段使いに、ストライプやギンガムを選ぶと明るい印象になります。
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エプロン作りに使いやすい型紙
生地だけでなく、型紙もエプロン向けに選ぶと完成形が想像しやすくなります。大人用、子ども用、親子おそろいまで、作りたい場面に合わせて選んでください。
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迷ったら、まずは定番の無地から
初めてエプロンを作るなら、まずは綿ポリダンガリー無地が選びやすいです。色数が多く、家事用にも作業用にも合わせやすく、作品販売にも使いやすい定番です。
少し表情を出したい時はストライプやギンガム、夏向けに軽さを出したい時はコードレーンやライトウェザーも候補になります。
エプロンは、作って終わりではなく、何度も洗って使うものです。見た目だけでなく、縫いやすさ、乾きやすさ、シワの出にくさまで含めて選ぶと、あとから「この生地にしてよかった」と感じやすくなります。








