生地のマルイシ、店長の石井です。
枕カバーを作るなら、どの生地がいいですか。そう聞かれたら、私はまず「どんな気持ちよさが好きですか」と聞きたいです。
枕カバーは服よりも、もっと生活用品に近いものです。毎晩、顔に当たります。汗も皮脂も受けます。こまめに洗います。だから、作品としてきれいに見えることより、使ったときに気持ちいいか、洗ったあとも扱いやすいかが大事です。
枕カバーに向いている生地の条件をまとめると、だいたいこのあたりです。
- 顔に当たってチクチクしない
- 汗を吸いやすい
- 洗濯しやすく、乾きやすい
- 厚すぎず、縫い代がごろつきにくい
- カサカサ音がしにくい
- 初心者さんでも縫いやすい
この条件で見ると、当店では大きく3つの方向でおすすめできます。
ふんわり肌ざわり重視なら、コットンダブルガーゼ
顔に直接触れるやわらかさをいちばん大事にするなら、まずおすすめしたいのは「とろける国産コットンダブルガーゼ」です。
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ふんわり、やわらかい肌ざわりを重視する方に。
コットン100%のダブルガーゼは、汗を吸いやすく、ふんわりした肌あたりが魅力です。寝具らしいやさしさで選ぶなら、いちばん素直な選択だと思います。
ただし、コットン100%のガーゼは水通しをしてから裁断するのがおすすめです。完成後に洗うものなので、先に縮みを見ておくと安心です。
洗濯のラクさ重視なら、綿ポリダブルガーゼ
枕カバーは、気持ちよさと同じくらい「洗いやすさ」も大事です。こまめに洗いたい、乾きやすさやシワの少なさを重視したい方には、綿ポリダブルガーゼもおすすめです。
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綿ポリダブルガーゼは、コットン100%のダブルガーゼと比べると、肌ざわりのふんわり感では少し違いがあります。その代わり、水通し不要で扱いやすく、洗濯後のシワも気になりにくいのが強みです。
毎日使うものだから、多少の実用性を優先したい。洗い替えを何枚か作りたい。そういう方には、かなり現実的な選択です。
Tシャツみたいな気持ちよさなら、ニット生地
実は、枕カバーはニット生地で作っても気持ちいいです。
布帛の枕カバーは、さらっと整った感じがあります。一方でニットは、Tシャツのようにやわらかく伸びて、顔に当たったときのカサつきが少ない。今お使いの枕カバーがニットで気持ちいいなら、その感覚はかなり正しいと思います。
ニットで選ぶなら、まずはこちらです。
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Tシャツのようなやわらかさが好きな方には、ニットの枕カバーもおすすめです。
フライスニットは、コットン100%でやわらかく伸びる生地です。Tシャツや肌着のような感覚が好きな方に向いています。枕カバーにすると、頬に当たったときにカサカサしにくく、やさしい使い心地になります。
もう少しふっくらした厚みがほしい方には、エアースムースニットも候補になります。
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エアースムースニットは、ふっくらとやわらかい中肉厚のニットです。ベビー基準検査済の生地なので、肌に近いものを作る時にも案内しやすいです。枕カバーとしては少し厚みが出るので、やわらかく包まれる感じが好きな方に向いています。
しっとり、なめらかな肌ざわりが好きな方には、レーヨンベア天竺も候補です。
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レーヨンベア天竺は、よく伸びて、肌着やインナーにも使いやすいしっとりした生地です。気持ちよさではかなり魅力があります。ただし、コットンではなくレーヨン混の生地で、定番品というより在庫状況を見ながら選ぶ生地です。枕カバーの主役として常にすすめるというより、「なめらか派の候補」として見るのがよさそうです。
迷ったら、こう選んでください
ふんわり、吸水、寝具らしいやさしさ
とろける国産コットンダブルガーゼ。水通ししてから作ると安心です。
洗濯後の扱いやすさ、乾きやすさ、シワの少なさ
綿ポリダブルガーゼ。洗い替えを何枚か作る方にも向いています。
Tシャツのようなやわらかさ、伸びる肌ざわり
フライスニット、エアースムースニット。ニット用針とニット用糸を使うと縫いやすいです。
ファスナーなしで作る、かんたんな枕カバー
ここでは、ファスナーを使わない封筒式の枕カバーを紹介します。出し入れ口の生地を重ねて、枕を包むタイプです。まっすぐ縫うだけなので、洗い替え用にも作りやすいです。
標準的な43cm×63cmの枕の場合
生地は、次のように裁ちます。
裁断サイズの目安
タテ:枕の高さ43cm + 縫い代2cm = 45cm
ヨコ:枕の横幅63cm × 2 + 重なり分15cm + 三つ折り分4cm = 145cm
枕に厚みがある場合や、出し入れ口を深く重ねたい場合は、重なり分を20cmくらいにしても大丈夫です。
用尺の目安
- 110cm幅、120cm幅の生地:1.5mで2枚作りやすいです
- 150cm幅のニット生地:1mで2枚取れる場合があります
150cm幅のニットは、裁断サイズのヨコ145cmを生地幅方向に取れる場合があります。生地端や裁断のゆとりを見たい方、枕が大きめの方は、少し余裕を持ってご注文ください。
作り方
- 水通しが必要な生地は、裁断前に水通しして乾かします。
- 枕のサイズに合わせて、生地を裁ちます。
- 左右の短い辺を三つ折りにして縫います。ここが出し入れ口になります。
- 生地を中表にして、枕の横幅分になるように折ります。
- 出し入れ口が15cmから20cmほど重なるように、反対側も折り重ねます。
- 上下の長い辺を、縫い代1cmでまっすぐ縫います。
- 縫い代をジグザグミシンかロックミシンで始末します。
- 重なり口から表に返して、角を整えたら完成です。
ニット生地で作る場合は、ニット用針とレジロンなどのニット用糸を使うと安心です。伸びやすい生地なので、引っ張りながら縫わず、布を自然に送るように縫ってください。
まずは洗い替えを2枚作るのがおすすめです
枕カバーは、作って終わりではなく、洗って使うものです。
1枚だけ作ると、洗濯中に使えない日があります。標準サイズなら、110cm幅のガーゼでも、150cm幅のニットでも、2枚作る用尺を考えると生地の無駄が出にくくなります。
肌ざわり重視ならコットンダブルガーゼ。お手入れ重視なら綿ポリダブルガーゼ。Tシャツのような気持ちよさが好きならニット。
枕カバーは小さなものですが、毎晩使います。自分の好きな肌ざわりで作ると、意外と生活の満足度が上がるものです。
何か作ったら @maruishi または #生地のマルイシ で教えてくださいね。