綿ポリ生地は毛玉になりますか?子ども服に使う前に知っておきたいこと
綿ポリ生地は毛玉ができやすいのか。現行のマルイシ綿ポリで使っている糸、摩擦で起こる毛玉や毛羽立ち、子ども服や販売用作品でのケアをまとめました。

生地のマルイシ、店長の石井です。
ハンドメイドの子ども服用に生地を探している方から、こんなご相談をいただきました。
市販のポリエステル混紡の服は、すぐ毛玉ができるイメージがあります。マルイシさんの綿ポリ生地は、毛玉はできないのでしょうか?
たしかに、ポリエステル混の服で毛玉ができやすかった経験があると、「綿ポリって大丈夫かな」と心配になりますよね。とくに子ども服や販売用の作品に使う場合は、洗濯を繰り返した後のことまで気になると思います。
結論からいうと、生地のマルイシの現在の綿ポリ生地は、毛玉になりにくい高品質なポリエステル糸を使用しています。
以前の仕様では毛玉ができるケースもありましたが、糸を見直してからは、毛玉についてのお悩みはほとんどいただかなくなりました。
ただし、正直にいうと「絶対に毛玉ができません」とは言い切れません。お洗濯時の摩擦や、着用中の強いこすれ、バッグ・ランドセル・チャイルドシートなどが長時間当たる場所では、使用状況によって多少の毛玉や毛羽立ちが出ることがあります。
綿ポリだから毛玉ができやすい、とは限りません
毛玉は、素材名だけで決まるものではありません。
同じ「ポリエステル混」でも、使っている糸の品質、生地の織り方、表面のなめらかさ、洗濯や着用時の摩擦によって、毛玉のできやすさは変わります。
マルイシの綿ポリダンガリーシリーズなどは平織という織り方で毛玉のできにくい織り方です。デニムやツイルのシリーズは平織と比べるとややできやすい傾向にはありますが、ポリエステル混のTシャツのようにすぐに毛玉だらけになることはありません。
「ポリエステルが入っているから全部ダメ」と考えるより、どんな糸で、どんな用途を想定して作られている生地かを見てください。
毛玉の出来る仕組み
毛玉は、表面の繊維がこすれて毛羽立ち、切れずに絡まることで発生します。綿100%などの天然繊維で毛玉が起きにくい理由は、毛羽立ちは同じように起きていますが繊維が弱く切れるので毛玉になる前に抜け落ちます。一方でポリエステルは強いので抜けずにそのまま毛玉になる、という仕組みです。
冒頭でも説明した通り、当社の綿ポリは強いポリエステル繊維でありながら毛玉もできにくい改良されたポリエステル糸を使用しています。だから「強い」と「毛玉になりにくい」が両立できています。
毛玉になりにくいケア
それでも使い方によっては起きるときには起きる毛玉問題。なるべく防ぎたい場合は、次のようなお手入れがおすすめです。
- 裏返して洗う
- 洗濯ネットに入れる
- 洗濯機にぎゅうぎゅう詰めにしない
- 乾燥機は必要以上にかけすぎない
脇、袖口、股下、ランドセルやバッグが当たる位置は、摩擦が集中しやすい場所です。販売用の作品で気になる場合は、まず端切れや試作品で洗濯・着用の様子を見ていただくと安心です。
綿ポリは、洗濯の多い作品に向いています
毛玉が心配な方にとっても、綿ポリには大きなメリットがあります。
水通し不要で、シワになりにくく、乾きやすい。洗濯後のアイロン負担も少なめです。子ども服、スモック、エプロン、入園入学グッズ、販売用の布小物など、何度も洗って使う作品にはかなり現実的な素材です。
綿100%の自然な風合いが好きな方も多いと思いますし、それはもちろん良い選択です。ただ、販売用や日常着で「縫いやすさ」「水通し不要」「シワの少なさ」「洗濯後の扱いやすさ」まで含めて考えると、綿ポリが役に立つ場面はたくさんあります。
毛玉や質感が気になるときは
画面だけで判断しにくい時は、まずサンプル帳や総合カタログで触ってみてください。よく使われる綿ポリ生地も下に並べておきます。
[products:4500,6600,8300]
不安なときは、サンプルや試し縫いから
毛玉の出方は、作品の形、使う人の動き、洗濯頻度、ほかの衣類とのこすれ方でも変わります。だからこそ、絶対の言い切りよりも、気になる用途では先に小さく試すのがいちばん確実です。
生地の厚みや色、触った感じも確認したい場合は、サンプル帳もご用意しています。販売用の子ども服など、同じ生地を長く使いたい方は、先に手元で確かめていただくと選びやすいと思います。
綿ポリは、手入れをラクにしながら、日常でちゃんと使えるものを作りたい方に向いた生地です。毛玉についても、現在の仕様ではかなり起こりにくくなっていますが、強い摩擦ではゼロではない。そのくらいの現実的な距離感で見ていただければと思います。
水通しについて詳しく知りたい方は、水通しは本当に必要?の記事も参考にしてみてください。
