まずは、作品例に近い生地で一度作ってみる
どうも、生地のマルイシ店長の石井です。
この記事では、マルイシの型紙で作るときの生地選びについて、店長石井の目線でまとめます。
型紙を選んだあとに悩むのは、たぶん「この型紙、どの生地で作ればいいんだろう」というところだと思います。
作り方は型紙に書いてあります。でも、生地選びはお客様が決めるところです。ここが楽しいところでもあり、少し難しいところでもあります。
特に雑貨や布小物は、服より小さいぶん、布のハリ感や厚みが作品の形に出やすいです。小さいから簡単、というより、小さいからこそ布の影響がダイレクトに出ることがあります。
なので今回は、型紙の生地選びで迷ったときに、まずどう考えるとよさそうかをお話しします。
マルイシの型紙は、生地スタートで考えています
普通は、まず作りたい形があって、それに合う生地を探す、という順番が多いと思います。
ただ、うちの場合は少し逆です。
当店は基本的に生地屋です。まず生地があります。そして「この生地で何か良いものが作れないかな」と考えて、そこから型紙や作品例を作っていくことが多いです。
つまり、型紙だけが先にあって、あとから適当に生地を当てはめているわけではありません。作品例で使っている生地は、その型紙と相性を見ながら選んでいます。
だから、最初の一回は、当店の作品例に近い生地で作ってみてもらうのが一番わかりやすいと思っています。
色や柄まで同じにしなくて大丈夫です
ここで言いたいのは、まったく同じ色で作ってください、という意味ではありません。
たとえば作品例で生成りの帆布を使っているなら、同じくらいの厚みやハリ感の黒を選んでも大丈夫です。ギンガムチェックを無地にしたり、無地をストライプにしたりするのも楽しいところです。
最初に合わせたいのは、色ではなく「生地の種類」「厚み」「ハリ感」です。
作品例に使っている生地の商品ページを見ると、厚みやハリ感などの情報が載っています。まずそれを見て、近い生地を探す。そうすると、仕上がりの方向が大きく外れにくくなります。
一から全部を考えるのは、けっこう大変です。まずは一回、作品例に近い組み合わせで作ってみる。そうすると、「これくらいの厚みならいけるな」「ここはもう少し薄くてもいいな」という感覚がつかめます。
そこまで来ると、二個目からは自分の好きな方向にアレンジしやすくなります。
家を建てる話に、少し似ています
家は三回建てないと理想の家にならない、という話を聞くことがあります。
あれはたぶん、決めることが多すぎるからです。実際に暮らしてみて初めて、「ここはこうじゃないと困るんだな」とわかる。
型紙と生地の組み合わせも、少し近いところがあると思います。
一回作ると、布の厚み、ハリ感、縫いやすさ、仕上がりの形がかなり具体的にわかります。そのうえで次に作ると、色や柄だけでなく、少し薄くする、少ししっかりさせる、別布を変える、という判断がしやすくなります。
最初から全部を自分の理想通りに選ぶのも楽しいのですが、迷ったときは、まず作品例に近いところから始める。これはかなり現実的な進め方だと思います。
雑貨型紙は、特に生地の差が出やすいです
雑貨や布小物は、服よりパーツが小さいことが多いです。
ポーチ、ケース、バッグ、巾着、フリル、持ち手、ファスナーまわり。こういう小さいパーツは、布が少し厚いだけでも、返しにくかったり、角がゴロっとしたり、ミシンの段差がきつくなったりします。
逆に薄すぎると、バッグやケースとして少し頼りなくなることもあります。
特にフリルは、かなり繊細です。端をロックで仕上げるのか、三つ折りにするのかでも雰囲気が変わります。生地が少し厚いだけで、フリルの出方が変わることもあります。
なので、フリルや細かいパーツがある型紙は、まず当店が作品例で使っている生地に近いものを使ってみるのがおすすめです。
雑貨型紙の作品例
まずは、気になっている型紙の商品ページを見てください。作品例にどんな生地を使っているか、できるだけわかるように載せています。
もしわかりにくければ、遠慮なく聞いてください。「この作品例はどの生地ですか?」と聞いてもらえたら、わかる範囲でお答えします。
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生地選びの候補
雑貨作りで使いやすい生地は、作るものによって変わります。
ポーチやケースなら、厚すぎず、細かいところを縫いやすい生地。バッグ系なら、少ししっかりした生地。入園入学グッズなら、洗いやすさ、乾きやすさ、シワになりにくさも見たいところです。
マルイシの生地でいうと、綿ポリダンガリー、綿ポリハーフダンガリー、綿ポリソフトダンガリー、綿ポリ織りドットあたりは、雑貨にも使いやすい候補です。
ただし、どれが正解というより、作る型紙と仕上げたい雰囲気によって変わります。まずは作品例に近い生地を見て、そこから近い厚みやハリ感のものを探すのが選びやすいと思います。
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副資材も、作品例に近いものから
雑貨型紙の場合、生地だけでなく副資材も仕上がりに関わります。
持ち手テープ、袋ひも、プラスナップ、タグ、リボン。こういうものは、作品の雰囲気だけでなく、使いやすさにも影響します。
こちらも、最初は作品例に近いものを選ぶのがわかりやすいです。そこから「次は持ち手を別の色にしてみよう」「袋ひもを変えてみよう」と広げていくと、失敗しにくいと思います。
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[product:137-600-25mm]
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作ったら、ぜひ教えてください
僕たちも、すべての生地と型紙の組み合わせを試せているわけではありません。
お客様が作ってくださった作品を見て、「この生地で作ると、こんな感じになるんだ」と教えてもらうことがたくさんあります。
もしよければ、Instagram、X、Threadsなどで、使った生地名や品番と一緒に「生地のマルイシ」とわかる形で投稿していただけるとうれしいです。
これはいいな、次のお客様にも参考になるな、と思った作品は、ぜひ商品ページにも掲載させていただきたいです。
型紙はひとつでも、生地が変わると作品の雰囲気は変わります。いろんな方の作品が集まると、「この型紙でこんなものも作れるんだ」と、次に作る人の選択肢が増えていきます。
それが、たぶん一番楽しいところです。
迷ったら、聞いてください
作品例に使っている生地がわかりにくいときや、この生地でも作れそうか迷ったときは、LINEでもInstagramのDMでも、チャットでもメールでも大丈夫です。
生地屋として見て、近そうなもの、少し違いが出そうなものを一緒に考えます。
最初の一回は作品例に近く。二個目から、少しずつ自分らしく。
そのくらいの進め方が、型紙と生地の相性をつかみやすいんじゃないかなと思っています。